2013年1月24日木曜日

ウィーン〜 美術史博物館で一日を過ごす

ウィーンで行くのをとっても楽しみにしていた場所の一つがこの美術史博物館。
マリア・テレジア広場のマリア・テレジア像に向かって左側に美術史博物館と右側に自然史博物館があります。

なぜこの角度から写真を撮ったのかは自分でも不明。
しかも外観の写真はこれしか撮ってない。。。
 
美術史博物館の入場料は私たちが行った時は14ユーロ。
しかし、私が買ったガイドブック2011年版には12ユーロ。
さらに古い友達に借りたガイドブックには2008年10ユーロとなっていました。
結構頻繁に値上げされてるようです。。。

行った日の前日に夕方4時頃から時間が空いたので、美術館へ行くかってことになり、行ってみるとチケットを買うのに結構人が並んでいて、6時閉館だったので翌日朝一で行く事にしました。
これがそうして本当に良かった。。。
朝10時開館で一番に入って夕方6時までめいっぱい美術館で過ごしましたから!
しかも古代ギリシャ、ローマ、エジプトのコレクションは時間がなくて見れずじまい。
絵画ギャラリーのみで1日がつぶれましたよ。。。
ちなみに木曜日は夜9時まで。

ここでもオーディオガイドがありますが、4ユーロと有料。
私はガイドが欲しかったので借りに行くと、係の人がイタリア語を話せる気さくなおじさんで、「2つで7ユーロと1ユーロお得だから2つ借りた方がいいよ。絶対役に立つから!」と勧められ、それならとヒゲ男の分も借りました。
さらに、ドイツ語、英語、フランス語、イタリア語だとかなりの数の展示品の説明が聞けるんですが、日本語だと説明の聞ける展示品の数がかなり少ない。
ってことでおじさんが「イタリア語がわかるなら、イタリア語のも貸してあげるから日本語で説明が聞けないものはイタリア語で聞いたらいいよ。」と2カ国語のガイドを貸してくれました。
しかも2人分の7ユーロで。めちゃめちゃ親切なおじさんでした。
クロークは無料です。無料ロッカーもあって便利です。

こちらの美術史博物館は皇帝フランツ・ヨーゼフの命によって初めから美術館として建設されました。ここにはハプスブルク家が長年に渡って集めたコレクションがあります。

入ってすぐの階段。

階段を上がる前に上を見上げると天井がこんな感じになっています。
写真では全くわかりませんが、中央の黄色い部分はさらに上の階の天井。
中央に穴が空いているわけです。
それにしても天井の装飾も豪華。

とりあえず、初めに見たいものを見た方がいいってことで、中1階の古代コレクションは後回しにして、2階の絵画コレクションへ。

この階段を上がって後ろを向くと、そこにグスタフ・クリムトの壁画があります。
クリムトを知らない人も彼の“接吻”や“ユディット”を見ると、あ〜見た事あるってなると思います。

わかりにくいかもしれませんが、アーチの部分の左右や柱の間にクリムトの壁画を見る事ができます。
行ったときは特設の台(写真で人がいる部分)が作られていて、この壁画を間近で見る事ができました。
こちらの壁画はクリムトの初期の作品。
私は特にクリムトは好きではありませんが、今回この壁画を見て“接吻”や“ユディット”よりこっちの方が素敵な絵だと思いました。
彼の兄弟も画家で他の壁面は兄弟が描いたものもあります。

ここまでガイドを聞きながらのんびりしていると、すでに入館してから1時間が経過!?
そりゃ、時間足りませんよ。
絵画も見どころ満載ですからね〜。

そして、この壁画の向こう側がカフェ、ゲルストナーKHM。
このカフェもかなり素敵。中央の床に丸い穴が空いています。それが初めの天井の穴部分。

で、この美術館で一番楽しみにしていたのがピーター・ブリューゲル(父)の“バベルの塔”。

みなさんも一度はどこかで目にしたことがあると思います。

以前のローマ訪問でヤン・ブリューゲル(父)のことを偶然知って、そこからピーター・ブリューゲルが彼のお父さんだと知り、ピーター・ブリューゲルがこのバベルの塔を描いた人だと知って、しかも偶然行く予定にしていたウィーンにその絵があるなんて!
なんか不思議なつながり。
まぁ彼の事を知らなかったのは私の知識不足なだけなんですが。

実物は想像よりも大きくて、想像よりもとっても素敵な絵でした。
ヒゲ男もこの絵がかなり気に入ったようで、かなりの時間をかけて鑑賞しました。

このウィーンの美術史博物館はピーター・ブリューゲルの絵がたくさんあることでも有名みたいで、実際かなりの数のコレクションがありました。
彼は当時の農民たちの生活を描く事が多く、“農民画家のブリューゲル”とも言われていたそうです。

こちらも有名な“農家の婚礼”。
ここでのオーディオガイドの説明によると、緑の垂れ幕の下にいるのが花嫁でこの地方の披露宴では花婿は出席しないという風習があるので花婿はいません。
披露宴の間、花嫁は話すことが許されず、手を組んで目をつむっています。
という感じの説明がありました。
しかし、友達に借りた雑誌にこの絵についてある人の解釈が載っていたのですが、彼によると「花嫁は酔っぱらって寝ている」ということらしいです。

実際どっちが本当かはわかりませんが、最近ヒゲ男とも、こういった絵画を鑑賞する時の説明って、“誰が言ったんだ!?本人がそう言ったのか?”という話になります。

まぁそれはさておき(!?)、彼の絵の色使いや絵の細かいところがとっても魅力的。
見応え十分でかなり楽しかったです。

そしてここにはピーター・ブリューゲル(父)の次男、ヤン・ブリューゲル(父)の絵も数点あります。

彼は花の絵が得意だったことから“花のブリューゲル”とも呼ばれているそうです。
こっちもまた細かいんですよ。。。

そして、彼の絵もありましたよ!
カラヴァッジョ3作品。
実はこの美術館を楽しみにしていたわりに、カラヴァッジョがあると知らなかった私。。。
カラヴァッジョ好きならどこに彼の作品があるかくらい調べとけよッ!
いや、その通りです。すいません。。。

“荊冠のキリスト” 
 (Incoronazione di spine)

“ゴリアテの首を持つダビデ (ウィーン)”
(Davide con la testa di golia (vienna))

 ロザリオの聖母”
(Madonna del Rosario)
今回ここは特に説明なしで。。。

この美術館で初めて見た絵でとても気に入った絵がありました。 
それがこちら。
 ルカ・ジョルダーノのSan Michele sconfigge gli angeli ribelli

この絵、かなり大きな絵なんですが2m以上あるんじゃないでしょうか。
大きさからしてかなり迫力があるんですが、この聖ミカエルの姿が下の悪魔達ととっても対照的で軽々踏みつけているところがなんとも言えません。。。うまく説明できないんですが。
色使いもすばらしいです。

ルカ・ジョルダーノはWikipediaによるとナポリ出身の画家だそうで、
“ジョルダーノは非常に速く絵を描くことができ、「速描きのルカ (Luca, Fa-presto)」という愛称で呼ばれる ようになった。しかしこれは貧しく吝嗇な父親から常に仕事に追い立てられており、「ルカ、もっと速く(描け) ("Luca, fa presto")」と言われ続けていたことに由来するともいわれている。まだ若かった彼は親の要求に従順で、ありあわせのものを急いで食べなければならな いようなときでも絵筆を止めることは許されず、描き続けている彼の口に父親が手で食べ物を押し込むほどであった。”

なんだかすごいエピソードですが。。。
とにかく作品を仕上げるスピードが速くて、他人の目を欺けるほどに他の画家の作品の模倣がうまかったそうです。
それにしても本当に見入ってしまうほど、すばらしい絵でした。


その他私が気に入った作品、フェルメールの“絵画芸術”
こちらもあまりに有名ですが、さすが光の表現が巧みなフェルメール。。。
手前のカーテンと椅子が鑑賞している私たちも同じ部屋の中にいるような印象を与えます。 

あと、変わり種。。。と言っては失礼ですが。。。
 ジュゼッペ・アンチンボルド“夏”
野菜や果物などを組み合わせて顔の絵にする人。
この絵はまだマシ(!?)なんですが、“水”というタイトルの魚で作られた顔は結構気持ち悪いです。。。
この人の絵は何年も前に一度行ったルーブル美術館で初めて見た記憶があります。
まぁ一度見たらなかなか忘れられませんね。

とにかく他にもたくさんの有名作品があって、ガイドを聞きながらゆっくりまわっていると気付けば6時前。。。
もちろんお昼はカフェ、ゲルストナーKHM軽く食べました。(ここしか食べられる場所がないので)
結局最初にも書いたとおり、古代エジプト、ギリシャ、ローマの展示は全く見る時間がなく、絵画の部屋も最後の方は駆け足でした。。。
一日美術館にいたのなんて初めてです。

しかし、この美術館ははじめから美術館として建設されただけあって、広い部屋の中央にはたくさんのソファがあり、本当にゆっくりのんびり鑑賞できます。
だからこれほど長くいれたんですが。

ちなみにこの美術館のチケットで新王宮のエフェソス博物館、古楽器コレクション、武器・鎧兜コレクションにも入場できるそうです。
(家に帰ってから、もらって来たインフォメーションを読んで知りました。)

この美術史博物館は私的には超おすすめです!
またウィーンへ行くことがあったら、ぜひもう一度行きたいです!

ブログを書く事によっていろいろ勉強になることがあるなぁと最近感じます
今回もただ美術館へ行くだけならそれでおしまいですが、ブログを書くとなるとそれについて調べたりするので私自身、為になりますしね。


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