2012年12月24日月曜日

バルベリーニ美術館

クリスマスですね〜。正確にはクリスマスイブですが。。。
2012年12月21日も何事もなく過ぎ去り。

クリスマスですが、全く関係なくローマ滞在で行ったもう一つの美術館をアップします。

何度も前は通った事がありましたが、入った事はなかったこの美術館。
こちらも昔宮殿だったところが現在国立美術館になっています。


ローマの休日でアン王女の滞在した大使館という設定がされた場所でも有名です。


で、こちらにももちろんカラヴァッジョ目的で行きました。

こちらにあるのは3作品。

 “ナルシス(ナルキッソス)”
ギリシャ神話に出てくるお話の一つ。
細かいお話は書きませんが、超簡単に説明すると鏡に映る自分の姿に恋をしたナルシスはそのままそこをはなれられず死んでしまったというお話。
ナルシストの語源です。

“ホロフェルネスの首を斬るユディト”
こちらの絵はかなりインパクトがありました。
絵も大きかったし。。。
こちらの絵は裕福な未亡人、ユディトの住む町に侵略してきたホロフェルネス率いるアッシリア軍を退陣さすべく、美しく魅力的なユディトが着飾ってホロフェルネスのところへ趣き、酔わせて寝込みを襲うという絵。(これまた超簡単な説明ですが。。。)

この絵を見ている時、ちょうどイタリア人グループがガイド付きで来たので、そのガイドさんの説明を盗み聞き。。。(実際は盗み聞きというより、その中心で聞いていましたが、たぶん私がイタリア語がわかるとはつゆほども思っていなかったことでしょう。)

その人の説明だと、当然人の首を斬るなんて気持ちわるいというユディトの表情と態度。
ホロフェルネスはすでに目は死んでいるのだけど、口の開き具合から叫び声を上げる寸前に首を斬られたということがわかり、まだ首から下の腕には力が入っていてそこはまだ生きていることがわかる。
ユディトの嫌がる表情と右端の老婆の食い入るように見つめる表情の対比。
あと、ホロフェルネスの上部分の赤い布がフォロフェルネスの声のない叫びを表現しているらしいです。
この意見にはヒゲ男は“ホンマかよ〜。”とかなり批判的でしたが。
このガイドさんの説明だと、ムンクの叫びの叫びも、背景の渦巻きが叫びを表現しているんだそうですよ。
とってもリアリティ満載なこの絵ですが、唯一血の部分だけが全くリアリティーに欠けていました。
ガイドさんも、唯一血がね。。。って感じでなぜなのかは説明してくれなかったので、なぜかはわかってないんでしょう。。。

とにかくこの絵がインパクトありすぎでした。

そして本当はこちらの
“瞑想する聖フランチェスコ”
が、あったはずなんですが、ブラジルに出張中でした。。。残念〜!


こちらの美術館にはその他にも有名な絵があります。

ラファエロの“ラ・フォルナリーナ”
こちらのモデルになった女性はラファエロの愛人、マルゲリータ・ルティと考えられているそうです。
ラファエロの絵はやわらかい感じで女性を描くと肌の色とか表情などがすごくいいなと思います。(もちろん素人意見です。)

そしてこちらも有名な絵。。。らしいですよ。
“ヘンリー8世の肖像画”
ヒゲ男がこの絵を見た瞬間、「あ、これ有名なやつや。」と。
美術、歴史についても全然詳しくない私は、「どう有名なん?」と聞いても、
「どう有名っていうか、よく見る絵で有名やねん。」
と、彼も全くわかっていません(笑)
ヘンリー8世は6人もの人と結婚したそうで、エリザベス1世の父親でもあります。
とにかく自分にとって不要となったお妃や意見する側近たちと離縁・処刑したそうで。。。エリザベス1世の母親もこのヘンリー8世の陰謀によって無実の罪を着せられ、斬首刑に処されたそうです。(Wikipedia参照)

最後にこちらの絵について一言。。。
こちらは“ステファノ4世コロンナの肖像”
ブロンズィーノ作なんですが、まぁ当然(!?)知りませんよ。
しかし、ここでも丁度先ほどのガイドの人のお話を聞く事ができ、興味深いことを教えてもらいました。
こちらの絵、ブロンズの甲冑を着ているんですが、実際に間近で絵を見ても筆の跡がないんです!
普通、油絵なら絵筆が何度も絵の上を通って、絵の具の厚みとか筆の跡があると思うんですが、こちらの絵にはそれがない。まるでスタンプされたようなんです。
この絵の隣にも似たような絵があったのですが、こちらは別人作。なので筆の跡が普通にあります。比べてみると一目瞭然。
これは実物を見てみないとどういうことかはっきりとわからないかもしれませんが、なかなか興味深いですよ。

この他にもベルニーニの彫刻やすばらしい天井画のある部屋など見所満載です。

ただ、3階あるこちらの美術館、現在は2階までしか見る事ができません。(2012.12.16現在)
受付の人の話によると、3階の分の係員を雇うことができないから。
財政難のイタリア。しかもこちらは国立美術館なので、人員が削減され、3階に配置する人を雇えないからだそうで。。。しかも一人の係員の人と話すと、「私もボランティアでやってるのよ。」とのこと。

財政難なのはわかるけど、もっと別のところで削減できるのでは!?
観光客で成り立ってると言っても過言でないイタリア。ここで美術館が閉鎖なんてことになったら、観光客にも影響出るのでは!?
いや、ほんとに、ボランティアの人もいなくなったらどうなるんでしょうね。。。

と、まぁそんなこんなのバルベリーニ美術館でしたが、行ける人は早めに行く事をおすすめ。いつ行けなくなるかわかりませんからね。。。

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